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interview

23. Sonic Coaster Pop × naivepop or petitfool

7/21に3年ぶりの待望の2ndアルバムを発売したSonic Coaster Popのインタビューです。今回はSOCOPOをやりながらUSAGI-CHANG RECORDSを運営するAKIさんと、同じくnaivepop or petitfoolというバンドをやりながらabcdefg*recordを運営するのむらさんの対談形式になっています。今回の新作の内容だけにとどま らず、レーベル運営のお話もしていただきました。かなり濃い内容になっています。では、はりきってどうぞ。
 
 
Sonic Coaster Pop『SUPER MIRACLE CIRCUIT』
USAGI-CHANG RECORDS / USG-007 / \2,000   7/21発売

1 : Spiral Neo Wave
2 : SOCOPOGOGO
3 : Super Speed POP☆STAR
4 : Smash!! Flash!! Splash!!
5 : Swinging Circuit
6 : Summer In The Pool
7 : Shooting-☆
8 : SOCOPOGOGO (go go EGG Mix) remixed by Plus-Tech Squeeze Box

ダイジェスト試聴> >> mp3/real

「打ち込みで速くてポップでキュートなギターポップ」

のむら:最近ムコ殿の再放送に夢中で仕事 が手につきません。どうも、僕です。今日はSOCOPOのインタビュアーをやってくれと、偉大なる将軍様からお呼びがかかったので、インタビューらしきも のをやっちゃいます。じゃあまずは自己紹介からどうぞ。

AKI:SOCOPOとUSAGI-CHANG RECORDSのAKIです。

のむら:えーっと、ニューアルバム『スー パーなんとかなんとか』出たねー。タイトル忘れたんだけど、おめでとー。

AKI:ども。『スーパーなんとかなんとか』出ました!

のむら:3年半ぶりのリリースってことだ けど、その間何やってたの?

AKI:ウサギを始めてみたり、roly poly rag bear等のエンジニアリングやってみたり、みたいな感じだったんだけど、実はこのアルバムの曲は3年前に全部出来てたんだよね。PSBのリミックスが入 るってこともその時から決まってた。その後アレンジはその時々やりたい感で徐々に進めてきてたんだけど。

のむら:メロディの感じは前のアルバムと 同じだよね。アレンジはなんか前と変わったとこある?影響受けた音とか。

AKI:80sとかフュージョンとか90年代にダサダサって言われてたものが、2000 年代になって徐々にアリになってきてたじゃん?

のむら:80年代リバイバル来てるし ねー。ちょい前のエレクトロクラッシュとか。

AKI:で、おれも80sのHiFi感は相当自分的に来て(笑)かなりHiFiシンセを 詰め込んだ感じ。ピコピコからFM音源系多用のキラキラになった。ハッピーハードコアみたいだけど(笑)。

のむら:ハッピーハードコアやね。速すぎ るわ。

AKI:そうそう、avexのコンピとか聴いてかなりシンパシー感じた(笑)。

のむら:こんなに頭おかしいくらいアルバ ム通して速い人あんまりいないよね。この辺はSOCOPOの売りでもある感じ?

AKI:始めた時のコンセプトが打ち込みで速くてポップでキュートなギターポップ、って だけだから。かなりテキトーではあるけど、それ以外のことは何も考えてない(笑)。

のむら:まあそのまんまコンセプト通りだ ね。あとちなっちゃんの声もいいよね。かなり。あちこちで聴くけど。

AKI:自分でやってるからよくわかるのかもしれないけど、capsuleの曲で聴いて もすぐわかる。なんだろう、ストレートなんだけどクセがある、みたいな。
 

「この感じの曲は2度と書けないかもしれない、って思って。」

のむら:そういえば、アルバム出てない間 も他のやつに参加したりとか色々やってたんだよね。そうこうしてるうちに3年も経っちゃって、この辺のシーンもかなり変わってきたんじゃないの?

AKI:色々コンピ入れてもらったり、なんかしら音楽活動はしてたんだけど、何時の間に 変わったよねー。SOCOPO1st出した時対バンしてた人とか、今みんなやめちゃったもん。

のむら:いなくなったよねー。ギターポッ プな人達。レーベルも無くなったしね。

AKI:おれなんか、まだやってるの?とか言われるからね(笑)。3年くらい前かな、急 激に皆のモチベーションが低下していくのが、ホント感覚的に自分でもわかって、おれもやっぱりその感じに同調しちゃって、全然作れなくなった。

のむら:うちはちょうどそのどうしようも ない時期くらいからレーベルまともに動き出したんだけど。 

AKI:ノムラくんはマイペースにナイーブ ポップとかストロベリーマシンの曲作ってたよね?

のむら:作ってたかなー?ス トロベリーマシンは2000年で、naivepopは2002年にアルバム出したけど。まあその頃作ってたんだわなー。

AKI:全然気にしてない感じぽかったぞ(笑)。

のむら:うちら名古屋だか ら、あんまりシーンの流れってのとはリンクしてるようで実は全くしてなかった気もするな。それは今でもそうなんだけど。

AKI:なるほどね。ピッチャー56は宮崎だっけ?ギターポップだけど、な んかそういうの気にしてる感じが無くて良かったと思うな。新しいとか古いとか関係なくやってて、ぱっと出た感じ。

のむら:あの時は完全に渋谷 系の流れが来るの読んで出したんだけどね。
 

SOCOPOもリミッ クスで参加したnaivepop or petitfoolの1stアルバム『1,2,3, DARTS!!』 (a-g009)。


 AKI:あ、そうか。まあでも何かその前の痛みもともなってない感じ、というか。なんかabcの宣伝みたく なってきた(笑)。
 

のむら:で、まあうちの話はおいといて、 SOCOPOPのアルバムだよ。なんで今のタイミングで出したの?

AKI:さっきも言ったけど、その落ち込む前の時期にシンバルズとかに憧れて、自分でも 本当にいいと思えるメロが書けてたんだよね。もっと言えばバカラック的なソフトロックとか、好きだったもので構築された自分の中のフォーマットが、シンバ ルズとかの勢いに触発されてSOCOPOのメロになった、っていうか。1stのメロ書いた時からの延長だったんだけど、でもそれをちゃん音源としてカタチ にする勢いが無くなっちゃてて。で、普通だったらみんなコレお蔵入りにしちゃうと思うんだよね。

のむら:するねー。3年前のだもんねー。 なーつかしいですね。

AKI:実際、友達のネオアコバンドで、すごいいい曲あったのに出さずにやめちゃったバ ンドいたし。

のむら:そういうのはたくさんいたよね。 もったいない。

AKI:でもおれはもう、この感じの曲は2度と書けないかもしれない、って思って。やっ ぱ心の底から湧いたメロってジャンルとか時流とか超えて、絶対素晴らしいものは残ってるはず、っていう想いがあったから、どんな時期になっても絶対カタチ にしたかったんだよね。で、出すなら今友達のアーティストもガンガンリリースしてるし、このタイミングしかない、って思って。

のむら:たしかにメロディって時代関係な いっていうか、関係ないくらいの出来じゃないとダメだよね。

AKI:そうそう、おれはカーペンターズを目指してる(笑)。

のむら:そういう意味ではこのアルバムは 時代を超える素晴らしいメロディが聴けるってことだな。時代を先どるニューパワー!

AKI:時代を先どるニューパワー!ってなんだ?(笑)まあ、わかってくれる人はわかっ てくれる、と思う。もっと革新的なものを求めてた人にはゴメンナサイ、って感じ。今ホントメロ志向じゃないからね、メジャーの上のほう見ても。メロの美学 みたいなものは結構崩壊してて、メジャーならメジャーなりのそれ以外のもの、インディーならインディーなりのそれ以外のもの、方法は色々だけど、それ以外 の何かで表現することが大きくテーマになっている気がする。良い曲もあるけど、圧倒的に少ないよね。そう考えると、今やってるフィールド抜きにしても今作 はちょっと時流からズレてると思う。それを踏まえても完全に性分、エゴだけで出しました。それが出来たのも自分のレーベルだからだね、良くも悪くも。

のむら:おーっと、てやんでい。でもCD バカ売れしてるじゃん。

AKI:売れてないよ(笑)。でも1stと同じくらいな雰囲気で、新たに気に入ってくれ た人もいる感じだから、まずまずじゃないかな。
 

「元々メロディーは本気で作ってたけど、それ以外の考えはテキトーだ から。」

のむら:じゃあ今回のアルバム制作に込め られたアレはどんな感じ?

AKI:アレっていうと、、?まあとにかく当時書いた良いメロディーをカタチにした い、っていうのが一番大きな目的で、その次がシンセをとにかく沢山飽和状態になるまで入れてみたいっていうそれだけだったから、それ以外のことはあんまり 気にしてない。元々メロディーは本気で作ってたけど、それ以外の考えはテキトーだから。だからこれを聴いて何か凄く大きなものを感じて、とか何も無い気も するし、べつにおれはそれでいいと思ってるんだけど。

のむら:あ、一つ気になったんだけど、歌 詞は何のこと歌ってるの?

AKI:歌詞なんかデタラメもいいとこだよ。ただメロが、こういう感じの言葉を乗せた い、って呼ぶっていうか、メロ聴いてると乗せたい雰囲気のゴロがあるから、それぽいのを乗せてるだけ。英語なんか英語じゃなくて英語風で、こんな感じって 歌ってもらっといて、あとから、コレは〜starで、とか決めたからね。

のむら:あーそうなんだ。もう完全に 100%メロディ重視なわけね。

AKI:そだね。歌いたいからブックレットに歌詞記載して、とか言ってくれる人いるんだ けど、なんか非常に申し訳ない!そして、言わなきゃいいのにそのままこうやって言っちゃうことも。まあでも散々悩んだけど、やっぱポップソングだから、 ブックレットに歌詞乗せました。

のむら:そういえば、曲のタイトルとかもそうだ し、ソニックコースターポップって名前もすごいわな。適当だわな。スーパーなんとかとか、ミラクルなんとか、みたいなのばっかり出てくるよ。

AKI:今回曲名のサジ加減は結構気に入ってるよ!アルバムタイトルの「スーパーミラク ルサーキット」は、航空電子のスギヤマさんが命名した「ミラクルサーキット」ってイベント名からもらったんだけど、今回頭文字Sにするって決めごとがあっ たから、無理矢理「スーパー」付けたらダサくなった(笑)。「スーパーミラクル」じゃやり過ぎ(笑)。未だに失敗しますわ。「ミラクルサーキット」って凄 いいい名前なのにな。スギヤマさん、ホントすいません。まあでもちょっとイタいかもなーってとこを選んでしまう癖がある気がするね。わかってて。これを確 信犯と捉えるかどうかは微妙なとこだ。だいたい確信して犯す必要性がわからん(笑)。まあナイーブポップもだいたいそんな感じじゃないの?

のむら:いやいや、naivepopは歌 詞重視だから。なんったってJ-POPだから。メロディ適当。バンド名のダサさ加減は似てるなー。

AKI:似てるなー。2大ダサだな。まあおれがSOCOPOはじめた時って、ソニックな んちゃらとかなんとかポップとかいっぱいいたからさ。で、おれはそれまでインディーポップ界隈の外にいたわけだから、外から見てその辺の感じを、ちょい ちょいとつまんだ感じ。

のむら:なるほどね。レーベル名もお互い ダサイよね。

AKI:ダサい以前に失敗したのが、言いにくいってとこだな。仕事で電話する時とか困る よね。失敗したわ。1文字のレーベル名にしとけばよかった。
エービーシーディーイーエフジーレコードなんか極悪に言いづらいよね(笑)。

のむら:言いづらい。いまだに自分でも言 えん(笑)。電話かかってくると「えーびーしーでぃーいーえほにゃららさんですか?」って。残念!あなた最後の方言えてませんから!。あと初めましての人 とかにGまでですか?って言われるのがちょっと恥ずかしい。

AKI:まあでももう決めちゃったことだからさ、貫くしかないよ。あとなんかすごい自虐 的な内容になってきたけど、そうじゃなくて、ちゃんと意志もあるってことは追記しとかないと。

のむら:いやーこれがないんだよなー。 abcdefgだよ。意味ないもん。

AKI:うそーウサギチャンはあるぞ。まあ長くなるので、ここでは言えないけど。
 

「最終的には何であれどこか強い「こだわり」があるか、ってとこだよ ね。」

のむら:ウサギチャンはインディーでや るって言う意味合いっていうか、スタンスっていうか、レーベルの心意気みたいなのはどんな感じなの?

AKI:正直最初の頃は自分で作って自分で出してってやってくか、ってだけでそこまで何 も考えてなかったけど、今は独自色を出したいっていうか、やりたい感じはかなりあるよ。一言で言うのは難しいけど。わりと今回いい加減な部分を包み隠さず 話してしまったわけだけど、実はちゃんと結構かっこいいこともやりたいって意志はある。次にリリース予定のYMCKもミクロもホントにいいからね。今 YMCKのキャッチを考えてるんだけど、今までだったら、わかりやすくピコピコしてる感じが伝わりゃいいんじゃないの?って感じでやってたとこもあるけ ど、YMCKはその裏に潜むいい部分がいっぱいあるから、安易には見せたくないね、ってことでアーティストと議論してて。でもウチは基本的におれが作り手 だから、やっぱり音楽的なことでかっこよくしていきたい、ってのが大きい。インディーだから出来るかっこよさってことでね。おれもSOCOPO以外にも、 もっとディテールにこだわったものも作りたいと思ってて、今準備してるし。
 abcの場合はもっと全体的なことっていうか、ホントアイデア勝負なとこがいいよね。音楽以 外でも何やらかすか、っていつも楽しみだし。

のむら:うちのレーベルは、完全にアイデ ア勝負だね。かなり冗談みたいなこととかユーモア重視でアホなことばっかりやってるんだけど、真面目な話すると、結構インディペンデントってことにはこだ わってるかなー。うちは2人でやってるからそれぞれ想うところは違うかもしれないけど、興味あることはとりあえず自分でやらないと気が済まないタチなんだ よね。で、自分が好きか嫌いかっていう超わがままな感覚だけでやってるから、責任も自分で取るぞって言う。今音楽出してるんだけど、この先なんかちがうの 出すかもしれんし。
 そういえば、今度雑誌出すよ。ちょっと宣伝し ちゃおうかしら。CD付きブック『Intro』9月中頃に出します!イエイ!
 まあうちはそんな感じだよ。なんか作りたいっ てだけ。で、それを喜んでくれる人がいたら素晴らしいなぁと。そしたらもっと喜んでもらえるもん作っちゃうよっていう繰り返し。

AKI:なるほどね。おれのほうが音楽製作に固執してる、ってとこで違いがあるわけだ ね。

のむら:そうだね。うちは音の内容はバン ドにお任せであんまり口出ししないし。最初に出すか出さないかってのを決める段階で、音に関しては任せられると思えなかったら出さないしね。まあ曲順はか なり口出しするけど。

AKI:その辺はレーベルのスタンスによるみたいよ。わりと更にディレクションして音の ことも詰めるってとこもあるし。ウチもわりと出来てる人多いけど、あとはケースバイケースかな。まあこだわる所の差でしょう。あとわりと出来てるって言っ ても、全然インディーレベルな音だから、もっと良く出来るはずだし、良くしたいってウチはずっと思ってる。でも細かいことより雰囲気重視ってのもわかる し、当たり前の話しだけど、最終的には何であれどこか強い「こだわり」があるか、ってとこだよね。お互い強くこだわってる部分は違うけど、見ててそのこだ わりがわかるから、理解出来る部分があるよね。

のむら:まあ割とリスペクトしてるよ。い や、してないかな。まあちょっとだけね。それよりなにより、9/1にroly poly rag bearのニューアルバムが発売になるんで、みなさんよろしく!今日は以上です。終わり。

AKI:のむらくんはいつもわけわかんないからなぁ、SOCOPOのコメントもめちゃめ ちゃだし!ま、誉め言葉として受けとっときます(笑)。

photo by AIKO NAKANO
 

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