*【INDIESNEWS.COMインタビュー】vol.41 POTIONS
■INDIESNEWS.COMインタビュー 41. POTIONS
虚栄を撃ち抜く、インディーズ・アサシン。hitomiへの楽曲提供を経て、園子温監督やカジヒデキ、nokko、ポウジーズからCOLD CUTまで世界中の様々なアーティストが登場する個人発行(!)雑誌「ART YARD」を創刊し、多彩なアウトプットでインディーズの中でも一際異彩を放つグループ、POTIONS。待望の1st Album「Dead Silence」を5/23にリリースする彼ら。エモ/ギター・バンドの枠を越えた彼らの歩みそのものが、「ロック」という反逆のコラージュである。(ART YARD9号連動企画インタビュー)
![]() <初回盤> PV「分かれ道」収録CDエクストラ仕様 <ライナーノーツ> 片寄明人(Great3,Chocolat&Akito) |
POTIONS『Dead Silence』 ¥2,520 / a-g038 / abcdefg*record
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■では最初に自己紹介をお願いします。
滝本晴雄(以下T) : POTIONSのVo.Guitarの滝本晴雄です。
ロッド(以下R)R : POTIONSでベースを担当しておりますロッドと申します。
■まずは結成のきっかけを教えてくれますか?
T : 元々は上京して下北沢で前身バンドをやっていたんですが、音楽性や活動の仕方が変わって来て01年位からPOTIONSを始めました。僕と藤代は米国に住んでいたんですけど、その頃から何度かバンドを組もうとしていたんですけど、なかなか実現しなかったんです。在米中から帰国したら上京してバンドを組もうと思っていて。でもその頃は歌うのが恥ずかしいというか、歌い方が分からなくて。で、たまたまティム・ボガードというベーシストに発声とかジャムったりしながら歌をしばらく教えてもらってた事があって。ベーシストなのにめちゃくちゃ声が通るんですよ。「ベース教えてもらえよ」と良くいわれるんですが(笑)。まあなんとか恥ずかしげもなく歌えるようになって。Voをやるようになったのはティム・ボガードのおかげかも。それが20歳くらいの時。それまでは歌うなんて恥ずかしすぎてとても。で、上京して1ヶ月くらいでCD出したいと言ってくれるところがあって、ちょうど帰国していた藤代と始めたのが始まりです。
R : 晴雄とは18歳の時、学生時代からの付き合いで気が付いたら軽いノリでバンドを組んでました。一番最初に関してはきっかけみたいな事は特になくて、『一緒にやらへん?』『おぉ、ええぞぉ。』みたいな感じやったような…。相当昔の事なんで記憶が定かではありませんが(笑)でも確か彼の送ってくれたデモテープを聴いて、声質や作曲センス、メロディーセンスを気に入って一緒にやろうかなって思った事がきっかけですかね。
■POTIONSというバンド名にはどんな意味が込められているのですか?
T : や、最初は響きだけで。ぱっと決めたと思う。そういうバンド名のバンドもいなかったし。だから意味はあんまりないかも・・。
R : POTIONSから発信する物全てが、みんなにとっての癒しの薬(POTION)である事。by ROD
T : 絶対、ウソだろ(笑)
■(笑)ところで、今回のアルバム『Dead Silence』リリースに至るまで前作から長い時間が経過していますよね。ここまでの経緯を聞かせてください。
T : 下北沢ブームが下火になった頃、バンドが渋谷とかに流れた時期があったと思うんだけど、その頃は前身バンドの時と違って自分たちでしなければいけない事が多くて。だから自主のシーリーズイベントを渋谷club asiaとかエッグサイト、大阪では難波ロケッツとかミューズホールとかでやってて。前のレーベルとは契約も切れていて、イベント主体でやることも不支持って感じだったんで。で、そのイベントに300人くらい入るようになった時に「AIR MAIL」というマキシを出しました。それからしばらく転々としてたんですけど、hitomi(avex trax)さんが自身のラジオ番組を夕方くらいに持っていたんだけど、そこでPOTIONSを流してくれていたみたいで。で、その流れで彼女のアルバムに「Like a free bird」という曲を提供したんですね。今のレーベル(abcd*efg record)と知り合ったのも、abcdの所属バンドがライブハウスで流れていたPOTIONSを聴いてメールをくれて。だから誰かがPOTIONSを聴いて、これ誰?とか、好きだと言ってくれる人がいて、それで色々起こってっていう繰り返しかな?自分たちで色々するのはまた別なんだけどね。
R : 前回のリリースから、音楽という枠にとどまらず色んな方向に向かってPOTIONSは活動を進めていたので、今回のリリースに辿り着くまで少し時間がかかってしまったのかな?音楽という括りでは、傍から見ればPOTIONSは活動をしてなかったかの様に見えてしまっていたのかも…。でも僕らは確実に前進していたので今回のこのリリースに至ったと思っています。

■今作のコンセプトはズバリ何でしょうか?
R : POTIONSとしては初のアルバムリリースなので、僕にとってこのアルバムはこれまでの活動の集大成であり、ベスト的な要素も含んだアルバムに仕上がっていると。まずPOTIONSというものを知ってもらう為の第一歩的なアルバムかな。
T : Dead Silenceってタイトルも感覚で付けた部分もあるけど、自分がいる場所がしん、と静まり返っていても、他の場所では同時に何かが起こっていたりすると思うので。POTIONSの活動ってそうでしょ?明らかに他のバンドが興味を示さない事も活動としてやっているし。そういう時は「あいつら何してんの?」っていわれてるだろうし。でもいつの間にかそういう周りのバンドは居なくなってて。そういう感覚が何年も前からあるし、昔は仲間のバンドといろいろイベントとかを続けて、お互い頑張ろうぜみたいな・・そう言うのが勝手な思い込みとして(笑)あったけど。今は・・無くはないけどね。自分ら的には誘われたらやろう!ってなるタイプだけど、状況がそうじゃなかった時が多いから。昔、下北沢ガレージで「走り屋」というすごい良いイベントがあって、ずっとそれに出ていたんだけど、その時代のバンドで生き残ってるバンドの方が少なくなって来てるし。印象に残ってるのってART SCHOOLとかぐらいかな?で、POTIONSも下北沢から離れてから、自分たちでどこまでもやるってことを真剣に考え始めました。PVでもなんでも自分たちで細かいところまで作ったりしてきて。カメラとかまで。編集時に掛けるエフェクトのダメ出し出来るくらい皆で勉強したり。24Pじゃないとヤダ、とか。普通そんな事バンドはいわないんじゃないの?24Pとかデインターレースとか(笑)。言われてもわからんから、みたいな。で、わからんけりゃ調べればいいんだけど、そういうのは良い部分もあるけど・・誰かとやりたいけどそうはいかない、みたいな。そんな孤独感はアルバムとか曲にもコンセプトとして織り込まれているかも、です。
■アルバムの聴きどころや、こだわった点などありますか?
R : 今回の曲はバラエティーに富んでいるし、ジャンルに捉われず自分たちが本当に好きなモノだけを形にして出来たアルバムなので、そう言った意味でこだわりというモノは特に無く自然体で作りました。逆に言えばその自然体という部分がこだわり?
T : 音的な荒々しさとかはあるんだけど、そういうのは気にせず。勢いを練り込もうというのがあった。タイトル曲の「Dead Silence」とかは竹内(Drums)のドラムの暴れてる感じとかは好きだけど。それと「Ghost Rider」ではスポークン・ワーズみたいな部分も入ってたりするから、そう言うのは今までに無い部分なので。全体的にああいうホラー的なおどろおどろしい部分が聴き所かもしれないです。
■POTIONSは怒りと切なさが交互に見えてくるような曲が多いですね。歌詞は詩的な要素も感じるのですが、特に影響を受けた人はいますか?
T : POTIONSの歌詞って絶対わけわからんって言う人がいるはずだからな(笑)。全部じゃないけど、響きだけで作ってる部分もあるし。僕たちは英語歌詞のグループもやってるけど、英語だと歌詞の意味が分からなくてもOKで日本語だとどうの、っていうのはかなりナンセンスだと。まあそれは論外としても、逆に日本語で歌っても外国人にはウケるし、そういうことをTIGARAHと話したときも言ってたけど、日本語で、英語で、と気にすることも無いんで。楽器の1つのパートなんで。あとはまあ、意識したかは分からないけど、ラングストン・ヒューズとか好きだし、僕の父親は現代詩人だったから影響は受けてるかな。ラングストンとかいっても分からんよね。詩人なんだけど。そういう影響は絶対的に受けてる。詩に関しては、親父の影響を受けていると思う。文体に、とかではなくて、そういう血が流れてるから。歌詞が難解とか難解じゃないとかはシラン(笑)もともと雰囲気だし。
■音楽を作っている上で、原動力になっているものはありますか?
R : 聴く事もそうだし演奏する事も作る事も、全てにおいて「好き」だからという所が一番大きい原動力ですね。
T : 自分が聴きたいものを基準に作っているから、そういうのに近づけたい、ってのが一番原動力になってる。さっき言ってた孤独感とか怒り疲れ的なものとか。割とネガティブな感情が原動力で。ベタなんですけどね。そのベタさに対する「お疲れ〜」的モードがまた力になってるかもな。普通!普通の悩みとかが原動力になっています。普通ですよ。
■そうですか。ところでPOTIONSは今のインディーズシーンをどのように見ていますか?
T : 他のグループ、って言う事ならあんまり気にしていない。いつも10年後、どうしたいかとか考えながらやってたりで。だから、そんなこまかいこと考えてる奴らってなかなか居ないと思うし、そういうのってロック的じゃないんでしょ?もうすぐだけど、10年たったら10年前の人がいなくなってる気がして。それがたまらんぐらい寂しいから、またネガティブ感情っつう原動力が(笑)で、音楽作る、と。永久機関みたいな、呪いみたいな感じ。そのなかでも色んな出会いはあるけど。CD出せたらなんでも良い、みたいなのは嫌だよね。今いるバンドは10年後もいてるんかな、いてほしいな、と思う。この何年かでいえば、海外のやつと付き合ってるほうが面白いかも。
R : まあ、特に気にして活動はしてませんし、今現在インディーズとメジャーと言う枠では特に差はないような気がしてます。自由に自分たちを表現出来ると言った意味ではインディーズの方が有利なんかな?かと言ってメジャーがどうって事じゃなくて、自分達の活動に見合ったフィールドっていうのがどのバンドにもあると思うので。気にする事じゃないんかも?

■バンドにしてフリーマガジンartyardの創設者なわけですが、音楽だけではなく雑誌も作ろうと思った理由は何ですか?
T : あの雑誌は、最初はイラクからの帰還兵にロングインタビューする機会があって、それを出すのがきっかけなんだけど。忘れたけど、対バンしたバンドが「イラク戦争反対」的なことをステージで言っていて、あくまで感想だけど、とてつもなく軽いもんを感じて。でも別にきっかけだけど。あれは雑誌を作る感覚では、あんなもん出来ないからね(笑)。まわりも「ふ〜ん、なんかわかんない」的で。内容はかなり衝撃的だけど。創刊号の表紙が園子温さんっていうところからまず衝撃的かと。
R : POTIONSが前進して成長して行く上でプラスになる事は何でもやろうと、そんな所ですかね。だからこれからも活動して行く中で自分達が重要だと思った事は何でも挑戦して行くと思います。それが音楽と言う枠に捉われないPOTIONSの活動に繋がってるんじゃないかな。
T : 俺たちの活動は、俺たちの為だけの活動でもあるからな(笑)。そう言う部分は必要なんだよ。今回も表紙はMaximo Parkでしょ?今までもCOLD CUTやカジヒデキさんとか、nokkoさん。それにポウジーズやクラウドベリージャムのメンバーも出てくれるとは思わなかったし。そういう人たちが登場してくれたけど、普通はあり得ないのかもしれないけど。創刊前も「そんなんやってどうすんの?」みたいによく言われたけど、面白い事やってたら絶対、呼応するわけで。俺たちの中の「予定」として漠然とそういうのがあれば、誰が無理っていっても実現するし、直感でそう思ったから始めたのかも、です。ああいう活動は、よくいう目標とか、夢とかそういうんじゃなく、単にやりたい事の「予定」なんだよ。
■発信ということに関して、音楽や雑誌以外で考えていることはありますか?
T:映画とかは興味あるけど、でも手間がかかりすぎるので。十分な環境の人に誘われたら。逆に俺たちは環境ぐだぐだでも作っちゃうけど。静かな場所でのんびり暮らしながら何か作れたら最高だけど、やっぱ東京には居たいので。発信方法としては音楽と文章、以外には思いつかない?かも。新しいものは好きだけど、音楽に必要なものだと思った時かな。だからコラボレートとかもよほどじゃ無いとしないかも。自分たちで手にして、ごちゃ混ぜにしてしまう癖があるから。でも、声はかけてもらえたらうれしいですけど(笑)。
■なるほど。今後はどのような活動をしていく予定ですか?
T : 今はやりたい事が山程。すでにPOTIONSの次の音源ってどんなのがいい・・とか考えているし、平行してすでに録音しているDamienっていうガレージバンドとかもやってる。こっちはVoもネイティブだし、俺はリーダーだけどギターで。それにF.A.M.A.Sってフロア・ミュージックぽいのもやってるし。これも英語だし完璧洋楽だな。これはホワイトストライプスとかゴアゴア・ガールズが出演している「It came from Detroit」っていう映画のJamse Petix監督と何かやろうぜ、と言ってる。
R : これからもPOTIONSが活動して行く上で重要だと思う事は何でもチャレンジして行くと思いますし、良くも悪くもマイペースで活動して行きます(笑)とにかく音楽に限らず自分達が納得出来る物を作って行きたいと。
T:まあ、いろいろやりすぎて大変なんだけど、POTIONSはPOTIONSでやりたい音ははっきりしてるので。多分インストアライブとか予定すると思うので、公式サイトでチェックしてみてください。
■ありがとうございました。最後に読者へメッセージをお願いします。
T : 今回のアルバムはPOTIONSの削り出しって感じなので。あとは、何か好きな事をやってるなら「自分が出来る」という想いで行動すれば、それだけで実現する事も色々あるから、常に継続して何かに打ち込んでほしい。好きな事に苦しめられるならやりたい時だけやればいいんじゃないでしょうか。気楽に。
R : こいつらどんな音楽やってんねやろ?って少しでも思った人、思わなかった人も…(笑)是非POTIONSのアルバム『Dead Silence』を聴いてみて下さい。きっと気に入ってもらえると思います!
<リンク>
POTIONSオフィシャルサイト
ART YARD
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Posted by IndiesNews.com :


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